
そうお考えのマンションオーナー様や管理者様は少なくありません。確かに、外壁タイルは美しく高級感があり、耐久性と耐候性に優れた外壁材として非常に人気があります。 しかし、いくら丈夫とは言え、メンテナンス不要という訳ではありません。外壁タイル自体の寿命は長いですが、接着しているモルタルや目地などの付属材料が経年劣化すると、外壁剥落による事故のリスクが潜んでいます。
タイル落下による事故
実際、タイル落下による事故は毎年発生しており、通行人に当たって死亡事故に至ったり、走行中の車の窓を突き破って重傷者を出したりした痛ましいケースも存在します。万が一このような事故が起きた場合、責任や損害賠償は建物所有者が負います。
本記事では、重大な外壁剥落事故の前兆である外壁タイルの「浮き」とはどんな状態なのか、原因や危険を防ぐための「打診調査」や「赤外線調査」について網羅的に解説します。
外壁タイルの「浮き」とはどんな状態?
タイル浮きとは、タイルと下地(コンクリートなどの躯体壁)との間に空隙(隙間)ができてしまう現象のことです。簡単に言うと、タイルが接着しているはずの壁から少し浮き上がってしまっている状態を指します。
目で見てひび割れ(クラック)や膨らみがすぐわかることもありますが、見た目には正常でも、軽く叩いてみると「ポコポコ」と空洞音がする場合は、内部で浮きが生じている危険なサインです。
主な「タイル浮き」の種類と特徴
外壁剥落の原因となる“浮き”には、主に以下の3種類が存在します。
① 陶片浮き
外壁タイル自体が下地のモルタルから剥離している状態です。タイルを叩くと金属音に近い高い音がします。
② 下地浮き
外壁タイルを接着しているモルタルが、コンクリート構造物(躯体)から浮いている状態です。タイルを叩くと「ボコっ」とした低音がします。
③ 複層浮き
外壁タイルとモルタルの間、さらにコンクリート構造物とモルタルの間にも空隙ができている状態です。タイルを叩くと不明瞭な鈍い音がします。
なぜ起こる?外壁タイルが浮く原因と膨張のメカニズム
タイルの浮きは、建物の美観を損ねるだけでなく、タイル落下という人命に関わる安全性に直結します。主な原因は以下の通りです。
温度変化による影響(膨張のメカニズム)
夏は連日猛暑で直射日光を浴び、冬は一気に冷え込む…。この激しい寒暖差によって、外壁タイルや接着しているモルタル層が膨張・収縮を繰り返します。素材ごとに膨張率が異なるため、そのストレス(剪断力)が蓄積し、浮きが発生しやすくなります。
経年劣化と防水機能の喪失
何年も雨風や紫外線にさらされることで、目地のシーリング材やモルタルの性能が低下します。防水性が失われて雨水が侵入すると、内部の劣化を加速させ、付着力が弱まることで浮きや外壁剥落を引き起こします。
躯体の問題(クラック・動き)
コンクリート構造物のひび割れ(クラック)や建物の微細な動き、内部に滞留した湿気などが、タイルとモルタル間の密着を妨げます。
地震や強風による振動
地震の揺れや建物のゆがみ、幹線道路沿いの振動など、外部からの力が継続的に建物に加わることで接着力が低下します。
施工不良(接着・圧着不足)
新築時や大規模修繕工事の際、接着剤の塗布量不足やモルタルの配合不良、職人の圧着不足など施工手順に問題があると、早い段階で剥がれやすくなります。
経過年数ごとの外壁タイルの浮き率とは
外壁タイルの浮き率とは、調査面積に対してタイルと下地との間に空隙ができた面積の割合を指します。一般的に、築年数(経過年数)が長くなるほど浮き率は上昇し、改修工事が必要な目安となります。
築0~5年
浮きなし(またはごく僅か)
築6~10年
浮き率:約3%
築11~15年
浮き率:約5%
築16~20年
浮き率:約10% 以上
放っておくとどうなる?タイル浮きを放置する危険性
「ほんの少し浮いているくらいなら、次回の修繕工事まで大丈夫だろう」という自己判断は禁物です。放置すると以下のような重大なトラブルに発展します。
第三者を巻き込むタイルの剥落・落下事故
浮いたタイルをそのままにしておくと、強風や地震をキッカケに突然まとまって剥がれ落ちます。歩行者への直撃や器物破損が起きれば、マンション所有者の管理責任が問われ、多額の賠償問題へと発展します。
防水機能の低下と雨漏りの発生
タイルと下地の隙間から雨水が建物内部へ侵入します。壁の中にカビを発生させるだけでなく、コンクリート内部の鉄筋を錆びさせて爆裂を引き起こし、建物全体の耐震性や耐久性を著しく低下させる致命傷になります。
大規模修繕費用の高騰
小さな浮き・ひび割れのうちに対処すれば軽微な部分補修で済みます。しかし、放置して劣化範囲が広がると、広範囲の全面張り替え(打替え)工事など、大掛かりな外壁改修工事が必要となり、修繕コストが跳ね上がります。
外壁タイルの浮きをチェック・診断する方法
タイル落下事故を防ぐため、2008年の建築基準法改正により、竣工後あるいは外壁改修等から10年を経てから最初の特定建築物定期調査の際に、全面的な打診調査や赤外線調査を行うことが義務付けられています(以前は手が届く範囲のみで可でした)。異常を感じたら、まずはセルフチェックを行い、専門業者による正確な診断を受けましょう。
1. セルフチェック(目視と打音)
まずは目視で、タイル本体や目地にひび割れ、欠け、白華現象(エフロレッセンス)がないかを確認します。次に、手の届く範囲のタイルを専用の打診棒やドライバーの柄などで軽く叩いてみます。
周囲の健全なタイルは「キンキン」と締まった音がしますが、「ポコポコ」「ボコボコ」と空洞音(鈍い音)がしたら、タイル浮きが発生しています。
2. 打診調査(専門的な調査)
熟練の作業員が調査専用の打診棒で外壁タイルを直接滑らせたり叩いたりして、音の違いから浮きの有無や範囲をピンポイントで判断する確実な方法です。
- 足場を組む調査: 全面に仮設足場を組み、目視と触診(打診)を同時に行います。精度が非常に高く、正確な劣化状況を把握できますが、足場代や人員などコストと工期がかかります。
- ロープアクセス工法(無足場工法): 屋上から安全ロープで吊るされた検査員が降下しながら打診を行います。足場設置が不要なため、費用を大きく抑えられるメリットがあります。
【課題】職人の経験値や耳の良さに精度が左右される点や、マンションなど大規模な建物では多大な時間とコストがかかるデメリットがあります。
3. 赤外線調査
赤外線サーモグラフィカメラを使用し、外壁表面の温度分布を撮影・解析する方法です。タイルが浮いて内部に空気層ができると、日射による温度上昇が健全部と異なるため、その温度差から浮き箇所を非接触で面的に特定します。
- メリット: 足場なしで広範囲を一度に調査できるため、費用と工期を大幅に削減できます。客観的なデータとして残るため、オーナー・管理組合への説明材料として非常に有効です。
- 注意点: 雨天や曇天など日照条件が悪い日には正確な検査ができません。建物の構造や断熱材の影響を受けるため、確定診断には部分的な打診調査との併用が必要です。
| 調査方法 | 特徴 | コスト | 精度 |
|---|---|---|---|
| 足場打診調査 | 足場を組み、手作業で全て叩く | 非常に高い | 極めて高い |
| ロープ打診調査 | ロープで吊り下がり手作業で叩く | 普通 | 高い |
| 赤外線調査 | サーモカメラで広範囲を撮影 | 安い | 条件による(目安に最適) |
【結論】「赤外線調査 × 打診調査」の併用がスタンダード
赤外線調査で浮きの疑いがあるエリアを抽出し、その箇所を中心にロープアクセス等で打診調査を行うハイブリッド方式が、精度とコスト削減を両立するベストプラクティスです。
塗るだけで外壁タイルの美しさと耐久性を守る新技術
「外壁タイルの浮きは見つかったけれど、張り替えや従来のネット工法は大掛かりで費用も高額…」とお悩みのマンションオーナー様・管理者様へ。外壁タイルのメンテナンスに革命を起こす、画期的な外壁タイル剥落防止工法「KFタイルホールド工法」をご紹介します。
KFタイルホールド工法とは?
1951年創業の化学品メーカーであるKFケミカル(株)が独自の樹脂合成技術で開発した「ポリウレア樹脂塗料」を用いた新しい補修方法です。外壁タイルに「塗るだけ」で、タイルの浮きや剥落を強力に防止します。
厳しい基準が求められる「首都高速道路のコンクリート剥落防止工法」として採用され、約60,000㎡の実績で日本のインフラを支えている土木技術を、建築分野に応用して誕生しました。
KFタイルホールド工法の6つの特徴
① 強靭
0.2〜0.3mmの薄膜でありながら、1㎡あたり約3.3トンの荷重に耐える実証データあり。タイルの動きに柔軟に追従します。
② 意匠性の維持
塗膜は透明(クリヤー)。高級感ある外壁タイルのデザインを潰すことなく、そのまま活かすことができます。
③ 防水
強靭な塗膜が外壁全体をシームレスに覆うため、優れた防水性を発揮。雨漏りや躯体内部の劣化を防ぎます。
④ 長持ち
S-UVにより、施工後40年相当の過酷な環境下でも塗膜性能を維持できることが確認されています。
⑤ 低価格・短工期
従来のピンネット工法等に比べ工程が少なく、工期短縮・足場代・人件費などのトータル修繕コストを大幅に抑えられます。
⑥ 施工ミス防止
材料の混合や塗布工程がシンプル化されており、品質にブレが出にくく施工不良が起きにくい設計です。
安心の最長10年剥落保証制度
徹底した品質管理と会員による責任施工だからこそ実現できる、長期の剥落保証制度です。
万が一、施工後に外壁タイルの剥落による損害が生じた場合は、施工関係者がしっかりと賠償対応をいたします。
よくある質問(Q&A)
外壁タイルの状態が
気になる方はご相談ください
KFタイルホールド工法は、施工後最長10年の剥落保証つき。 万が一、外壁タイルの剥落による落下事故や損害が生じた場合は、施工関係者が賠償する安心の制度です。
無料診断・お見積りはこちら

“外壁タイルの浮きとは?” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。