外壁タイルとは、建物の外壁に貼られるタイルのことで、美観や耐久性、断熱性などの機能を持ちます。

外壁タイルは、長年にわたって風雨や日光などの自然環境にさらされるため、メンテナンスが必要であり、このメンテナンスを怠ると、タイルの剥がれ、ひび割れ、カビ、汚れの付着などの問題が生じてきます。
これらの状態は、外観だけではなく、建物の構造や安全性にも影響を与える可能性があります。

では、外壁タイルの耐用年数とはどのくらいなのでしょうか?
また、どのようなメンテナンスが必要なのでしょうか?
ここでは外壁タイルの耐用年数とメンテナンスについてご説明します。

外壁タイルの耐用年数

外壁タイル自体は非常に耐久性が高い素材です。
土や石を焼き固めて作られたタイルは、ほとんど劣化せず、色あせやカビも発生しにくいという特徴があります。

実際に古代エジプトのツタンカーメン王のマスクにもタイルが使用されており、現在でもその美しさを保っています。
外壁タイル自体は長持ちする素材ですが、一方で、外壁タイルを施工する際に欠かせない目地材やシーリング材などの耐用年数は約10年ほどです。

目地材とは

タイル同士の隙間に充填される材料のことで、タイルを固定したり、水分や汚れの侵入を防いだりするもの。

シーリング材とは

窓回りや継ぎ目などに塗布される材料で、防水や防音などの効果がある。

これらの材料はタイルよりも劣化しやすく、外部からの温湿度変化により起こる伸縮により建物の動きに耐えられなくなると、タイルが剥がれたり浮いたりする原因となります。
また、水分や汚れが侵入することで下地や構造体にも悪影響を及ぼす可能性があります。

このように、外壁タイル仕上げは、外壁タイル自体が健全な状態であっても気づかないうちに躯体の劣化が進んでいる可能性があります。

外壁タイル仕上げであっても定期的なメンテナンスが必要で、メンテナンスを続けることで建物の寿命を伸ばすことができます。

外壁タイルのメンテナンスが必要な状態とは

外壁タイル仕上げは、美しく高級感のある外観を持ち、耐候性や耐久性に優れた外壁材です。

しかしメンテナンスを怠ると、劣化により浮き上がったタイルが落下して通行人に当たったり、走行中の車の窓を突き破るなどして重傷者を出すなど重大な事故につながります。

ここでは、メンテナンスが必要な外壁タイルの状態についてご説明します。

外壁タイルの浮き

外壁タイルの浮きとは、タイルと下地の間に隙間ができてしまう現象のことです。

タイルの浮きには、タイル自体が下地から剥がれる「陶片浮き」と、タイルを固定しているモルタルが下地から剥がれる「下地浮き」の2種類があります。

タイルの浮きは、経年劣化や温度差、湿度差、地震などの外的要因によって起こり、タイルの剥落や水漏れなどの危険性もあります。
浮きは放置されやすく、浮きが進行すると外壁タイル仕上げ面に膨らみを生じます。
この膨らんだ状態を「ハラミ」と呼びます。
ハラミは浮いた外壁タイルの裏面に雨水が浸入し、乾湿が繰り返されることで他の外壁タイルにも浮きが拡がることで生じます。
浮きがハラミにまで至ると近い将来この部分の外壁タイルは必ず剥落するため、早急に対策工事を行わなければ危険な状態です。

シーリング材の弾力性低下

経年劣化によりシーリング材は、ゴムのような弾力性や伸縮性を失ってしまいます。
シーリング材は、外壁タイルの隙間を埋めて防水や緩衝の役割を果たしますが、弾力性が低下するとひび割れや亀裂が発生したり、剥がれたりする可能性があります。
これらの症状は、外壁タイルの美観や耐久性に影響を与えるだけでなく、雨水の浸入やタイルの剥落などの危険性があり、定期的なメンテナンスや打ち替えが必要です。

目地材のひび割れ、欠落

目地材のひび割れは、下地に使用されているモルタルやコンクリートが温度変化や乾燥によって膨張・収縮を繰り返したことにより生じます。
そのひび割れから外気や雨水が浸入すると、タイルの浮き・剥落や下地の錆・腐食などの劣化を引き起こし、外壁タイル剥落に繋がるのです。

外壁タイル仕上げはどのようなメンテナンスが必要なのか

非常に耐久性が高い外壁タイルですが、それでも定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを続けることで建物の寿命を伸ばすことができ、美しい外観を保つことができます。

表面の汚れを落とす

外壁タイルは汚れが付きにくい素材ですが、鳥の糞や虫の死骸など、雨でもなかなか落ちない汚れがある場合は、水拭きか、薄めた中性洗剤で拭きとりましょう。
タイルの表面に白いシミのようなものが浮き上がる白華現象と呼ばれる症状がある場合は、高圧洗浄で洗い流します。

目地やシーリングの補修をする

外壁タイルをつなぐ目地やシーリングは、年数とともに劣化してきます。
目地やシーリングがすり減ったりひび割れたりした場合は、セメントやコーキングを使って埋める必要があります。
目地やシーリングの補修は10年に1回程度を目安として行うとよいでしょう。

タイルの貼り替えをする

万が一、外壁タイルにひび割れや破損が見つかった場合は、すぐに施工会社に相談しましょう。
タイルが剥がれたり浮いたりすると、その周囲に隙間が生まれ、浸水が続くとトラブルが広がる可能性があります。
定期的に点検をして早期発見・早期対処することが外壁タイルの耐用年数を延ばす秘訣です。

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